神経麻痺
Q 「孫が生まれた」と喜んで、深酒をしてこたつで寝てしまいました。右手を体の下にしたまま寝てしまったため、右手が痺れてしまい上げられません。神経の麻痺には鍼(はり・ハリ)がよいと聞いたのですが。(土浦市、男性68歳)
A こういった症状ですと「橈骨(とうこつ)神経麻痺」と思われます。この麻痺は上腕中央部で上腕骨のすぐ上を走っている神経が、骨と体の外の硬い異物との間で圧迫されることで起こります。橈骨神経は指を伸ばしたり、手首を手の甲側に起こす筋肉で、神経が麻痺してしまうと手首が垂れ下がり、手の甲の親指側周辺と人差し指にかけて痺れてきます。
そのほか、「顔面神経麻痺」も多く見られます。末梢性の麻痺は局所浮腫、ウイルス感染、寒冷、末梢血管障害などがあります。比較的多いのはベル麻痺で、原因は単純性ヘルペスウイルスにより神経線維の炎症が起こり、側頭骨内で顔面神経が腫れて突然に顔面の麻痺が生じます。
病院でも神経麻痺は早急な回復が難しいとされていますが、歴史が長い当院では、長年にわたり多くの神経麻痺を施術してきました。鍼(はり・はり)を打って低周波を流し、温めた後にマッサージをすることで多くの方に早めの改善が見られています。
また、WHO(世界保健機構)でも神経系疾患に鍼灸(はりきゅう・ハリキュウ)は適応すると認めています。発症後の施術は早いほど改善しやすいといわれています。そのほかの施術についてもお気軽にご相談ください。
市村鍼灸治療院(イチムラハリキュウチリョウイン)
※常用リビングに掲載されました